「ディオプター(D)」という単位と、私たちの目の「調節力」についてお話ししたいと思います

こんにちは。私生活を明るく、快適に。メガネのイザワ、店長の伊澤です。

今日は、メガネ作りにおいて避けては通れない、けれど少し専門的で「ややこしい」お話……「ディオプター(D)」という単位と、私たちの目の「調節力」についてお話ししたいと思います。

「視力」とはまた違う、メガネ屋が何を考えて度数を決めているのか、その裏側を少しだけ覗いてみてください。


1. 「視力」と「度数(ディオプター)」の違い

皆さん、眼科やメガネ屋で「視力は1.0ですね」と言われることには慣れていると思います。しかし、私たちがメガネを設計する際に使うのは、視力ではなく「ディオプター(D)」という単位です。

  • ● 視力: どのくらい細かいものが見えるかという「結果」の数値
  • ● ディオプター(D): 光を曲げる力(屈折力)を表す「度数」の単位

ディオプターは、ピントが合う「距離」と深く関係しています。例えば、1.00Dという度数は、1メートル先にピントを結ぶ力を指します。

【度数と距離の目安】 距離(m) = 1 ÷ ディオプター(D)
  • 0.25D = 4メートル先にピント
  • 1.00D = 1メートル先にピント
  • 2.00D = 50センチ先にピント

この「足し算・引き算」をしながら、お客様の目がどこにピントを合わせたら見やすくなるかを考えていくのが、私たちの仕事です。

2. 誰にでもある「調節力」と年齢の変化

私たちの目の中には「水晶体」というレンズがあり、周りの筋肉を使ってその厚みを変え、ピントの位置を前後に動かしています。この力を「調節力」と呼びます。

この調節力は、残念ながら年齢とともに変化(減少)していきます。

年齢(目安)調節力(D)ピントが合う最短距離
10歳約14.0D約7cm
30歳約7.0D約14cm
45歳約3.0D約33cm
50歳約2.5D約40cm

最近はスマホなど近くを見る環境が増えたため、数値上は「45歳ごろ」と言われていても、30代後半から手元のサポートが必要だと感じる方も増えています。

3. 「どこまで見えるか(明視域)」をデザインする

力を使わずに遠くが見える点(遠点)から、精一杯頑張って近くが見える点(近点)までの範囲を「明視域(めいしいき)」と言います。

メガネ作りで大切なのは、お客様が普段「どこをメインに見たいのか」に合わせて、この明視域を最適に配置することです。

  • 運転が多い方: 遠くがしっかり見える設定(遠方の明視域を優先)
  • デスクワーク中心の方: 遠くを少し加減しても、パソコンや手元が楽に見える設定

現代のデスクワークは、紙の書類よりもパソコン画面(約50cm〜70cm)を見る時間が圧倒的に長くなっています。今のライフスタイルに合わせた明視域の作り方が、疲れにくさに直結します。

4. ライフスタイルに合わせた「さじ加減」

「遠近両用ならどこでも見える」と思われがちですが、実際はお一人おひとりの残っている調節力と、仕事環境を掛け合わせてレンズの種類を選び抜く必要があります。

メガネのイザワでは、単に数値を合わせるだけでなく、お客様との対話を通して「この距離がもっと楽に見えたほうがいいですよね」という、一人ひとりに合わせた「さじ加減」の提案を大切にしています。

まずは気軽にご相談ください

実際にお店で「テストレンズ(仮枠)」をかけ、ご自身の目で「あ、この見え方なら楽だ!」という感覚をぜひ体験してみてください。

スムーズなご案内のため、予約サイトからの事前予約をおすすめしております。皆様のご相談をお待ちしております。

今後もメガネ作りの参考になる情報を発信していきます。
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