前回の記事では、眼鏡やサングラスが「視力矯正」だけでなく、紫外線や強い光から眼を守る道具でもあることをお伝えしました。今回はその続きとして、「眩しさへの対策=カラーレンズやサングラス」というイメージを少し掘り下げてみたいと思います。実は、度数の矯正そのものが眩しさへの対応力を変えることがある——そんな意外な話です。
眩しさを感じるのは、光だけが原因じゃない
「眩しい」という感覚はどこから来るのでしょうか。光が強すぎる、というのはもちろんひとつの原因です。でも実は、眼が光をうまく処理できていないとき——つまりピントが正確に合っていないときにも、眩しさや不快感は生じやすくなります。
視力が合っていない状態では、眼は常に「見ようとして頑張っている」状態にあります。筋肉でいえば、ずっと力を入れ続けているような状態です。その疲労や緊張が、光に対する過敏さとして現れることがあるのです。
眼が「頑張って見ている」状態は、光への感受性も高めてしまう。
眩しさや眼の疲れを感じやすいとき、最後に視力検査をしたのはいつでしたか?度数が変わっているだけかもしれません。
度数を整えると、眼の「余裕」が生まれる
適切な度数の眼鏡をかけると、眼はピントを合わせるために使っていた力を、ほかのことに使えるようになります。言い換えれば、眼に「余裕」が生まれるということです。
この余裕は、光への対応力にも影響します。正確にピントが合った状態では、目に入ってくる光の情報が整理されやすくなるため、同じ明るさの光でも「眩しい」と感じる度合いが変わることがあります。
サングラスは光の量を物理的に減らします。一方、度数矯正は眼が光を処理する力そのものを整える——この違いが、眩しさへのアプローチの違いです。
どちらが正解ということではなく、それぞれに役割があります。ただ、「サングラスを使っても眩しさが気になる」という方の中には、度数の見直しで改善するケースもあるということを、ぜひ知っておいていただきたいのです。
カラーレンズ・サングラス
光の量を減らす
入ってくる光を物理的にカットし、眩しさの刺激そのものを小さくする。即効性がある。
度数矯正
眼が光を処理する力を整える
ピントが合うことで眼の緊張がほぐれ、光への対応力が変化する。根本からのアプローチ。
「サングラスをかけても眩しい」「屋内でも光が気になる」という場合、それは光の問題ではなく、度数の問題かもしれません。
「なんとなく見えている」が、眼を疲れさせている
「視力はそんなに悪くないから大丈夫」と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、視力検査で1.0が見えていても、それはあくまで「見えている」というだけで、眼が楽に見えているかどうかは別の話です。
例えば、軽い乱視や左右の度数のわずかなズレがあると、眼は常に微妙な調整を繰り返しています。その累積した疲労が、眩しさ・頭痛・肩こりとして現れることも少なくありません。
「なんとなく見えている」状態で長年過ごしてきた方が、きちんと度数を合わせた眼鏡をかけてみたら「こんなに楽になるとは思わなかった」とおっしゃるケースは、実際によくあることです。
「見える」と「楽に見える」はまったく別のこと。その差が、眩しさや疲れの差になる。
今かけている眼鏡やコンタクトの度数は、いつ合わせたものですか?眼は年齢とともに少しずつ変化しています。
眩しさへの対策は、もっと広く考えられる
眩しさへのアプローチは、「色を付ける」「光を遮る」だけではありません。眼そのものが光をうまく受け取れる状態を整えること——つまり度数を正しく合わせることも、大切な対策のひとつです。
眩しさを考えるときの3つの視点
- カラーレンズ・サングラスで入ってくる光の量を減らす
- 度数を正しく整えて、眼が光を処理する余裕をつくる
- 「なんとなく見えている」状態を見直し、眼の疲労を減らす
「眩しさが気になる」「眼が疲れやすい」というお悩みをお持ちの方は、まず一度、度数のチェックをしてみることをおすすめします。カラーレンズを選ぶ前に、今の度数が本当に合っているかどうか——そこから見直すことで、思わぬ改善につながることがあります。
度数の見直しや、眩しさに関するレンズのご相談は、メガネのイザワのスタッフにお気軽にお声がけください。あなたの眼の状態に合ったご提案をいたします。
※本記事は一般的な情報提供を目的としております。眼の症状でお悩みの方は眼科医にご相談ください。

